チェリーにチョコレイト
「あ、丁度良かった、!」
資料室に借りた資料の返却を済ませ、次の仕事の処理について段取りを考えながら司令室に戻る途中、
通りかかった中央玄関の方からハボック少尉の慌てたような声が聞こえて立ち止まった。
見れば玄関口から駆けてくる少尉の向こうに、黒いコートのポケットに両手を突っ込んで佇む軍人の姿が見えた。
髭を生やし、眼鏡を掛けたその容貌は、年の頃は大佐と同じ、もしくは少し上くらいに見えた。
東方司令部内では見た事が無い人だったので、来客だろうかと思いながら目の前の少尉に向き直る。
「はい、何でしょうか。」
「悪ぃんだけどさ、あの人、大佐の執務室の方に案内してやってくれないか。
俺はこれからちょっと急ぎで出なきゃならんのよ。
聞いた事あるだろ? セントラルのヒューズ中佐。
ほら、前話してた大佐の親友の。」
あの人、と親指でくいと後ろの方にいる軍人を示しながら、少尉はいつになく早口で云う。
どうやら本当に急いでいるらしかった。
「大佐のお客様ですよね、しかし、今、大佐は外に出られているのですが…。」
「ああ、聞いてる聞いてる!すぐ戻るから部屋で待ってろってさ。」
やけに快活な男の声が、口を開きかけた少尉の言葉を制した。
見れば、先程迄出入り口に居た男はいつの間にか少尉の背後に居り、人好きのする笑顔を浮かべて私達を見ていた。
「すんませんね、中佐。
じゃあそう云う事だから、、中佐の相手頼んだぜ。」
私の肩をぽんと叩いたかと思うと、返事をする間も無く少尉は身を翻して走って出て行ってしまった。
やや呆気に取られたものの、すぐに気を取り直して目の前に居る「ヒューズ中佐」と呼ばれた男に向き直る。
眼鏡の奥のこちらを見る眼は鋭いものだったが、にっと屈託なく笑う明るい表情が不思議と人を安堵させる。
取り敢えず初対面なので、いつものようにぴっと敬礼をした。
「初めまして、・伍長であります。」
私はいたって普通に挨拶をしただけなのだが、中佐は何故か心底可笑しそうに笑い声を上げて私の肩をばしばしと叩いた。
出入りの激しい此の場では目立つ事この上なく、周囲から何事かと怪訝な視線が注がれてくるのを少し恥じ入りながら、
それでも此の状況で自分がどうすればいいのか皆目検討もつかない為、私は困惑まじりに立ち尽くすしかなかった。
ようやく笑いを収めた中佐が眼鏡の奥で涙を拭いながら、改めて名乗った。
「あぁ、初めましてだな、俺はマース・ヒューズ中佐だ。
いやーすまんすまん、ほんと、ロイの云ってた通りだったもんだからつい。
ちゃんだったか?
お前さんほんと敬礼似合わねぇなぁ!」
大佐が私の事をどう説明したのかは知らないが、あまり私にとって喜ばしい内容では無かった事はとりあえず解った。
初対面から散々な云われようだったが、ああも盛大に笑われきっぱり云いきられると、逆に毒気を抜かれてしまう。
からかう言葉ひとつにしても、その表情や声音から決して厭な感じはしない所がこの人の美徳なのだろう。
大佐の親友であるらしいとは聞いていたが、全く正反対と云っていい程に二人の性格は違っている。
けれど、こういう人だからこそ、マスタング大佐と親友でいられたのかもしれない。
苦笑いされたりからかい笑われたりすることにも段々慣れて来た自分に少し呆れながら、気を取り直して姿勢を正した。
「…それでは、司令官室へご案内させて頂きます。
こちらへどうぞ。」
「ああ、頼む。」
司令官室へと向かう間も、何故か彼はにこにこと楽しそうに笑いながら私に話し掛け続けた。
尋ねられたり一人で喋ったりしている陽気な其の姿を見ていると、何だかハボック少尉と初めて市街巡察に出た時の事を思い出す。
もっとも、彼は此処迄陽気ではなかったけれど。
「ほんと参っちまうよー突然こっちへ出張が決まったもんだから、
折角のエリシアちゃんとのお散歩の約束がパァだぜ…!」
「…娘さん、ですか?」
「そうなんだよ!!俺の天使!!!
あ、写真見る?見る?そりゃもちろん見たいよな!
よーし特別にこないだ撮ったばっかりのとっておきをみせてやる!」
そう云って立ち止まりながら、懐からおもむろに幼い少女の写真を取り出し、目の前にどうだとばかりにそれを突き付けられ、
あまりに唐突な展開に付いて行きそびれた私は眼を丸くして少し仰け反った。
改めてよく見れば、真新しい写真の中には、輝かんばかりの満面の笑みを浮かべてこちらに手を振る幼い少女の姿があった。
其の後ろには、其の少女を愛おしそうに見守り微笑む女性が小さく写っている。
恐らくはその女性が少女の母親であり、彼の奥方なのだろう。
何だかとても不思議なものを見ているような、新鮮な感覚を覚えたような心地がして、
私は不思議そうにじっと写真を食い入るように見つめていた。
その妙な感覚の正体にはすぐに気付いた。
ごく有り触れた幸せな家族の肖像ではあったが、そんな「普通」を私が随分忘れてしまっているせいだろう。
両親の顔が、年を追うごとに朧げになっていて、今ではもう輪郭もよく思い出せなくなっている。
哀しいとか羨ましいとか云う感情はもう無かったが、ただ、何だか不思議で、素直に彼らはとても素敵だなと思った。
「…とても素敵です。」
正直にただそれだけ云うと、ヒューズ中佐は嬉しさを抑えきれないとでも云うように、幸せそうに私に笑いかけた。
見ているこちら迄微笑ましくなってしまうような中佐の表情に、私も小さく微笑む。
「しかし、申し訳無いのですが、此処は廊下なので、
続きは是非司令官室に着いてから御願いしても宜しいでしょうか。」
「…はは…君、意外と云うねぇ…。」
云うべき事は云っておかなければならない、とは司令室勤務を始めてから随分と学習して来たので丁重にそう申し出ると、
彼は写真をいそいそとしまいながら気まずそうに笑い、廊下のど真ん中で立ち往生していた私達は再び歩き出した。
司令官室に案内し、コーヒーを入れに行った。
こういう来客の時はどうするべきか解りかねたので、給湯室を通り掛かったファルマン准尉に尋ねてみると、
少し苦笑して、マスタング大佐が戻られる迄、話し相手になって差し上げて下さい、との指示だった。
暖かいコーヒーを持って司令官室に戻ると、中佐は応接用のソファに腰掛け、
入室して来た私に相変わらずの快活な笑顔を向けた。
佐官を戴くだけの事はある、全く隙の無い人物である事はその気配でよくわかったが、
大佐のように不敵なものだったり造ったものだったりするのと比べ、彼の其の笑顔は何の裏も無い、心からのものであった。
あまりに無条件で好意的な笑顔と云うのになかなか慣れる事が出来ないので、戸惑いまじりではあったが、
私もつられるように小さく微笑み、テーブルにコーヒーを置く。
話し相手に、とは云われたが、あまり口数の多くない私にはどうしていいのかわからなかった。
何よりいくら気安く接してくれるとは云え、私にとってはかなりの上官にあたる人なので、余計に話し掛けにくいものがある。
まぁお前さんも座れよ、と強引に進められて仕方なく中佐の向かいに腰掛けた。
マスタング大佐は「敵」が多い。
大佐の親友であることは知っているが、どの程度手を明かしていい相手なのか、
其れを私自身がよくわかっていない以上は、下手な事を口にする事は出来ない。
大佐の不利になるような事や、付け入る隙を「敵」に与えてはならない。
そんな事を考えながら、よく喋り笑うヒューズ中佐にやや置いてけぼりになりながらも、
慎重に話し相手、と云うより、ほとんど聞き役に徹していた。
「…ロイの奴、またいい部下に恵まれたなぁ。」
全く違う話題を話していたにもかかわらず、ふっと柔らかく微笑んで中佐が突然そんな事をしみじみと呟いた。
そのトーンの急激な変化に少し面食らいながら戸惑っていると、
中佐は手をぱたぱた振りながら、そんなに警戒しなくても大丈夫だ、と私の様子を見透かしたように苦笑した。
「初対面の相手を信用しすぎず、切り込まれればさりげなくかわす、か。
なかなか見込みあるぜ、お前さん。
さすがロイが駄々捏ねて手元に置きたがっただけの事はあるな!」
「…駄々…。」
あんまりな云い様に同意も否定も出来ず固まっていると、何故かやけに慈愛に満ちたような眼で見られた。
嫌いではないが、こういう感情表現をする人とはあまり今迄接した事が無いので、少し苦手だった。
「お前さんの事については、ロイからいろいろ聞いてるよ。一年前の事もな。
テロリストの子供を自分の部下にするだなんてあいつが云い出した時は、ほんと驚いたぜ。
俺はもちろんやめとけっつったんだけどな。
ただでさえあいつのあの性格じゃあ揚げ足撮ろうと虎視眈々と機会を窺ってるようなやつが多いってのに、
何もいつ寝首かかれるか解らんような奴まで懐に仕舞い込むこたぁねぇってな。」
耳が痛かった。自然と膝に置いた手に力が入る。
しかしそう思われる事が当然の報いである事を自覚している。
否定も反論もする余地は無いので私は黙って中佐の言葉を受け取る為にただ静かに眼を伏せた。
「でもまぁ俺の忠告無視してでもごり押しするから、何かあんだろうとは思ってたが、
そうか、あいつ、ついに子供に迄手を……って、あっ、いや、冗談だって冗談、あはは!」
態とらしく渋面を造って見せながら何ともいい加減な悪ふざけを云う中佐をじっと見つめれば、
私が怒っているのだと解釈したらしい中佐が取って付けたように笑って誤魔化した。
どうもこの人と話をしていると調子が狂う。
「しかも、こないだなんて、あいつの襟首掴み上げてぼこぼこに殴ったんだって?」
「えっ!?なっ、殴ってはいません!」
とんでもない誤解をされていることに思わず慌てて否定するも、怒鳴っただけです、とはとても云えなかった。
一体どんな話になってそんな誤解をされるに至ったのだろうかと不安になった。
妙な噂が立っていなければいいのだが。
私が必死で首を横に振ってあんまり否定するので、中佐が可笑しそうに笑った。
「そうかそうか。そりゃすまんな。
あーでもその瞬間は是非とも見てみたかったなぁ。あいつの間抜け面!
ロイが戻って来たらちょっと再現してみせてくれよ。」
「…い、…いくら中佐殿のお言葉とありましても、其のご命令は承知致しかねます。」
「あっはっは!お前さんはほんと素直ないい子だなぁ。
どうよ、セントラルにこねぇか?
軍法会議所なんだけどさ、今人手足りなくてさぁー。
ちゃんくらい真面目な子なら大歓迎だぜ。」
この人もハボック少尉達と同様、完全に私を子供扱いしてからかっているようにしか見えなかった。
何だか多少苦々しい気持ちが込み上げてくるが、なるべく其れを表情に出さないように努める。
反応を返したらそれをネタにまた笑われる事は、もう本当に厭という程知っているのだから。
「有り難う御座います、ですが、謹んで辞退させて頂きます。
…私は大佐の狗ですので。」
「…なるほど、狗ときたか。
確かに、あいつは良い狗を飼い始めたようだな。」
私の切り返し方にヒューズ中佐は一瞬呆気にとられた顔をしたが、すぐににやりと口角を上げてそう云ってみせた。
そのやや人の悪い、けれど子供のような笑みは、心底楽しいと云っているようにしか見えなかった。
「その狗は随分飼い主に忠実なんだって?」
「はい。自らの意志で首輪を付けましたから。」
きっぱりと強く云いきってみせれば、中佐は破顔してそうかそうか!と笑いながら、
私の頭を、それこそ犬にするような手付きで、わしゃわしゃと撫で回してくれた。
其の手は、全く違うものであるはずなのだが、何処か滲んでくる心の温度のようなものが大佐の其れにひどく似ている気がした。
そんな根拠にもならないような理由ではあるが、何となく、この人は確かに大佐の味方なんだろうと納得する自分がいた。
それからも中佐はなお飽きもせず、あまり愛想がいいとはいえない私を相手に会話をし続けた。
多少は警戒も解けて来た所で、彼は私と大佐が出会った当初の事を興味津々といった様子で聞きたがった。
大まかな事は大佐本人から聞いたが、詳しい事は話してもらえなかったようだ。
そんな話を私がしていいものか少し躊躇ったが、中佐の巧みな会話の誘導にどうしても逆らいきれなかった。
結局、私が話してもいいと判断した範囲内での事ではあったが、
乞われるままにただ淡々と、公園での事や一年前のあの日の事などを、事実のみかいつまんで彼に語ることとなった。
他にも私自身のこと、仲間達に拾われる前の事や仲間達との事も少し話した。
テロ組織としての活動自体については私は一切の口を閉ざし、ただ、勉強や武器の扱いを教えてもらって嬉しかった事や、
遊んでもらったりして楽しかった事など、良い思い出だけを少し語るに止めた。
中佐だけでなく、軍人の前では仲間の事については心苦しくて口を開く事が出来なかったし、話さない方がいいと思った。
家族の事を話した時、中佐は哀しそうな深い色をたたえた眼をして私を見ていた。
彼には愛すべき家族がいる。幼い娘を持つ彼だからこそ、私達家族の話を人事だと思う事が出来なかったようだった。
貴方がそんな顔をする必要はないのだと云いたかったが、私が其れを云って一体何になるのだと考え、結局何も云わなかった。
けれど、其の代わり、今の私には大事で、だいすきで、守りたいと思う人たちがたくさんいるのだと伝えると、彼は笑って頷いた。
「けどまぁ、お前さんが本当に一番好きなのはロイなんだろ?」
「…そう云ってもいいかもしれません。
大佐がいなければ、私はきっと今頃死んでいましたから。」
「あーちがうちがう。そうじゃなくて。」
にやにやしながら中佐が手をぱたぱたと振る。
私は違うと云った中佐の発言の意図が掴めずに、疑問の意味を込めて少し首を傾げてみれば、
次の瞬間、中佐は突拍子も無い事をさらりと云い放った。
「ちゃんの初恋の相手はロイなんだろ?」
「………………は?」
何云ってるんだ、このおっさん、と云わんばかりに、私は思わず取り繕う事を忘れて、不審感を隠しもしない怪訝な表情をしてしまった。
ほらほら、ポーカーフェイス崩れてるよーと楽しそうに指摘され、気まずい思いをしながら中佐から少し顔を背けた。
それでもまだ眉間に皺が寄っている事に気付いて、少し疲れた気持ちになって深く溜め息を吐いた。
「…そういう事では無いと思います。」
「えーでもさぁどう聞いてもロイに対する熱烈な愛の告白にしか聞こえないんだもーん。
いやーはっはっは、照れない照れない!
愛があれば年の差なんて関係ねぇし!なっ!
大丈夫、お兄さんがちゃんと応援してやるぜ!」
なっ、と云われましても。
私の言葉も反応も一切彼の知る所ではないらしく、ヒューズ中佐は相変わらず一人で盛り上がり、
それどころか私に対して励ましや応援さえし始める始末だった。
もう何だかこの人の言動にどう対処していいかわからなくなり、口を開けば溜め息しか出て来そうになかった。
マスタング大佐はまだ外出から帰ってこないのだろうか。
せめてホークアイ中尉だけでも帰って来て欲しい、と切実に思った。
私にはもう此れ以上マース・ヒューズ氏の話相手をする力は残っていなかった。
私の初恋云々の話からようやく話題を逸らすことに成功し、大佐達が戻ってくる迄、仕事の事や彼の家族の話を聞く事になった。
随分と疲れはしたが、家族自慢の話は、普通の家庭をあまり知らないので物珍しいものだったし、
仕事についての話はまだ経験の浅い新米軍人の私にはとても勉強になった。
結局、マスタング大佐とホークアイ中尉が外出から戻って来て司令官室の扉を開いたのは、
私と中佐が此の部屋に入ってから二時間近く経った頃の事だった。
「よぉ、遅かったじゃねぇか。ったく、待ちくたびれたぜ。
ホークアイ中尉も、久し振りだな!元気そうで何よりだ。」
「お久し振りです、ヒューズ中佐。」
「ああ、すまんな。思いの他時間が掛かって………伍長、随分と疲れた顔をしているが。」
黒いコートを片手にホークアイ中尉と共に司令官室に入って来た大佐は、
待たせた事に対して悪びれた様子も見せず平然と謝ってみせた。
そしてふと私の疲れを隠しきれない表情に気付いたらしく、その原因を解った上で苦笑しながら私に声を掛けた。
ホークアイ中尉も少し苦笑いしながらご苦労様、と云った。
「いえ、お二人共、お疲れ様でした。」
疲れを振り切るように気持ちを入れ替え、云いながら二人に会釈をして顔を上げるとと、マスタング大佐と眼が合った。
先程ヒューズ中佐が余計な事を云ってくれたせいで、少し反応に困ってつい困惑したような表情を浮かべてしまい、
大佐はそんないつにない私の微妙な反応に怪訝そうな顔をした。
「どうした、伍長。ヒューズに何かされたのか?」
「おいおい!お前じゃねぇんだから、俺は何にもしてねぇぞ!」
「どういう意味だ!」
「そういう意味だろ?」
「…それでは、私は仕事に戻りますので、失礼致します。」
いい年した上官二人がじゃれあっているのにも構わず、あくまでも丁寧に礼儀正しく退室の意を伝えると部屋を出る。
大佐が何か云い掛けていたが、何も見えなかった振りをして静かに司令官室の扉を閉めた。
ホークアイ中尉が静かに私の方を見ていたのにも気付いていたが、特に話すべき事でも無いだろうと判断を下し、
私は滞ったままの積み上げられた書類を思って溜め息を押し殺しながら、司令室へと戻って行った。
「おー、お疲れさん。ずっと中佐の話し相手やってたんだって?」
「ブレダ少尉。はい、二時間程話相手をさせてい…」
にやりと笑いながら声を掛けて来た少尉に返事をしながら自分のデスクに戻っていたのだが、
自分の机の有り様が眼に入って思わず返事をする言葉が途切れた。
中途半端に動きを止めたまま固まっている私を見遣り、少尉は何とも云えない生温い表情をした。
「残業決定ですな。」
「…残業…決定ですね…。」
御愁傷様、と云いながら自分の仕事に戻る少尉を他所に、私は溜め息を飲み込んだ。
資料室に行く為に司令室を出た時に残して来た小さな書類の山の隣りに、いつの間にかもう一つ大きな山ができていた。
定時迄あと1時間強、どんなに急いだ所で、時間内に処理出来る訳が無かった。
眉間に皺を寄せる私の脳裏で、ヒューズ中佐がにやにやと笑っていた。
(08.12.19)
SEO | [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送 | ||